「しーなさんのブログ、全然だめっすねw まったくおもしろくないです」
「このままじゃ正直、先はないですよ。また会社員やりたいんですか?」
2018年、初夏。六本木のとある高級マンションのロビーにて。
僕はビジネスの師匠とはじめてお会いし、
450万円のビジネスコンサルの契約を交わしていた。
極度の緊張から、手汗と脇汗が止まらない。
びしょびしょで気持ち悪い。
出会ったばかりのその席で僕は、
自分より4歳も年下の師匠に、
それまで3年間費やして築き上げた自分のビジネスモデルを
けちょんけちょんに否定されていたのである。
師匠のダメ出しの正確さ。
スピード。
なすすべもなかった。
言い返す言葉も見当たらない。
圧倒的なレベルの違いに、
僕はめまいがしそうだった。
僕の完敗だ。
コールド負けだ。
死ぬほど悔しい。
そして恥ずかしい。
コンサルの期間は半年。
この期間で僕の人生はまたしても大きく変わることになる。
僕はその時28歳。
26歳で会社を退職し、
古着物販とコンサル業で独立起業していた。
最初こそ少し苦労したが、
いったん軌道に乗ってからは意外とスムーズに、
右肩上がりで収入が伸びていた時期だ。
僕は正直テングになっていた。
「お金稼ぐのって、ビジネスって意外とかんたんだな」
「目標は、現状維持!w」
「このままひきこもって適当に仕事してサボり続けたい」
そんなことを思っていた。
完全にバカである。
ビジネスを自動化していたおかげで、
何もしなくても、
家で寝てようが読書していようが
旅行していようが遊んでいようが
お金が入ってくる。
それも、会社員時代の収入とは桁違いの収入が。
銀行口座を見てニンマリ笑うのが癖になっていた。
貯金を見て安心し、また怠ける。
終わりのない夏休み。
あの頃はまさにそんな日常だった。
まさか本当に、こんな生活が手に入るなんて。
ネットビジネスなんて自分には関係ないと思っていた、
ちょっと前のサラリーマンの自分なら
とても信じられなかっただろう。
でもこれが現実だ。
僕は浮かれまくり、
すべてを手に入れたつもりでいた。
しかし、である。
ある時を境に、
収入が停滞してきた。
もっと上にいけるはずなのに、
なぜか成果が上がらない。
自分がレベルアップしている気がしない。
毎日サボる繰り返しにもうんざりしてきた。
毎回遊んでくれる友達も、そうそういるものではない。
この停滞している感じ、が僕を不安にさせた。
「今はいいけど、この先どうなるんだ?」
「5年後、10年後、俺はどうなってるんだ?」
「楽しい夏休みも、遊んでくれる友達がいないとつまらないものなんだ」
僕は焦り出し、もがいた。
どうにかしてもっと、レベルアップしたい。
本当の意味で実力をつけ、
この先もずっとお金に困らない生活をしたい。
そんな時に、チャンスがやってきた。
師匠と直接会って話が聞ける機会である。
僕にはそれまで、ビジネスを学んできた師匠がいた。
上司のパワハラによって精神を病み、
いきおいでなんのあてもなく脱サラした僕は
ビジネスのビの字も知らないただの素人。
そんな僕が起業して飯を食っていくには、
指導してくれる師匠が必要だった。
これを言ったらあなたは驚くかもしれないが、
僕はそれまで、
ビジネスを動画だけで学んできた。
その師匠が作ったYouTubeの教材である。
それだけで、わずか2年で
月収50万〜100万円くらい稼げるようになっていたのだ。
しかし、それ以上稼げない。
どうしようどうしよう…
と焦っているところで冒頭の場面に戻る。
僕は正直、テングになっていた。
だって自分ひとりの力で、
会社員時代の3倍〜5倍程度稼げるようになっていたのだ。
ちょっとくらい調子にのってもしかたない。
でもそれ以上ステップアップできないと思ったので、
直接話を聞くことにした。
すると師匠のセリフである。
「しーなさんのブログ、全然だめっすねw おもしろくないです」
「このままじゃ正直、先はないですよ」
「だからここをこう修正して、こう書き直しましょう」サラサラサラ。
僕はガーーーーーーーーーンと
頭を殴られたような衝撃を受けた。
今まで、僕は師匠の動画教材を何度も見て、
全部カンペキにできていたつもりでいた。
俺できてるっしょ?
100万とか稼げてりゃ人生勝ち組っしょ?
超バカである。
全然、かんぺきじゃなかった。
できてるつもりだったけど、
それはただの僕の勘違い、思い込みにすぎなかった。
そしてそのことを、師匠は見た瞬間に見抜いてしまった。
秒で見抜かれた。
クソ恥ずかしい。
顔が真っ赤になる。
レベルが違いすぎる。
僕より若いのに、
こんなにすごい人がいる。
それまでの僕は、
井の中の蛙だった。
自分よりレベルが高い人がたくさんいることは
もちろん知っていた。
そんなことは百も承知だった。
でも、その事実から目を背けていた。
目を背けて、
自分の精神を安定させるために、
情報を入れないようにしていた。
師匠は僕より年下だ。
なのに僕よりはるか先を走っており、
背中すら見えない。
完敗だ。
すがすがしいくらいに負けている。
めっちゃ悔しい。まじで。
悔しすぎて笑える。
でもいつか勝ちたい。
絶対勝つ。越えてみせる。
ーーーーーー
「悔しさ」という感情は
僕のガソリンです。
あれから5年がたちました。
あの時感じた
「人生最大の悔しさ」のおかげで
今はギアを入れ直し、
勉強しまくり、遊びまくり。
仕事も遊びも本気で熱中し、
日々が充実しています。
脱サラして7年。
これまでの勉強への投資金額は1000万円を超えましたが、
まだまだ満足していません。
もっとレベルアップして、
いろいろな景色が見たいという欲望に突き動かされています。
振り返ってみると、
起業するまで、
自分でビジネスをはじめるまでは、
「悔しい」と心の底から思ったことがあまりありませんでした。
それはたぶん、
テキトーに生きてたからです。
本気で生きていなかったからです。
だから本気で悔しいと思うこともなく、
それどころか何も感じないように、
何も思わないようにしていました。
生きながらにして死んでいる、
先週なにやったっけ?
昨日なにやったっけ?
みたいな人間でした。
あんな時代には絶対に戻りたくありません。
こっちの世界が楽しすぎるからです。
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