ユダヤの商法書評/感想。Amazon価格16,000円のプレミア本。著者は藤田田

ビジネスには原理原則があります。
お金を稼ぐためにはロジックで語る必要があります。
感覚やセンスではずっと稼ぎ続けることは難しいからです。

例えばマーケティング。
どうすれば人はものを買うのか?
それがすぐ説明できるほど理解できていれば、
一生食べていけます。

もちろん僕は言葉で説明できます。

そしてそのビジネスの原理原則を、
民族レベルで追求したのがユダヤ人です。

世界の財閥ナンバーワンのロスチャイルドは有名ですよね。
さらにその影響力はビジネスだけではありません。

ピカソ、ベートーべン、アインシュタイン、マルクス、そしてキリスト。

でも、世界中のユダヤ人を集めても人口はたかだか1300万人。
これ東京都の人口とだいたい一緒です。

それでいながら歴史上の重大発見とか、
芸術史に残る不朽の名作がユダヤ人の手によるものがやたら多い。

知れば知るほど、
ユダヤ人半端ねえなってなります。

ちなみにこの本、遠い昔に絶版になっていて、
中古の価格もプレミア化してます。
※再販されて購入しやすくなりました!

目次

ユダヤの商法の著者。藤田田とは何者なのか

1926年生まれ-2004年没。
日本マクドナルド、日本トイザらス創業者。

通称、銀座のユダヤ人。

高校生の孫正義に、
「これからはコンピュータが必要な時代になるので、
アメリカで学ぶといい」

と助言する。

この助言をした藤田田もすごいけど、

その通りにやって成功した孫正義もすげー。


では感想に入ります。

きれいな金、汚い金はない

これ僕が起業する前から思ってたんですけど、

日本人って稼いだお金をやたらきれい、汚い、いい、悪いと

区別したがる文化がありますよね。

藤田田はこの風潮もナンセンスだと切り捨てます。

 

 

例えば堀江貴文さんがライブドアでイケイケだった時も、

マネーゲームとかっつって叩かれまくってたし、

楽して稼ごうとするなっていう風潮も根深く存在しますよね。

 

 

僕が昔、警備員のバイトをして稼いだ8000円の日給と、

今、仕組みを構築して不労所得で得ている数百万円。

これに差はありません。

 

 

お金を稼ぐことは悪いことではないし、

本音ではみんなお金が稼ぎたいのに、

日本人はお金のことを話すと下品だと言う。

 

 

だから稼げないのだ、と藤田田は言います。

 

ユダヤの商法の掟1:必ずメモを取れ

ユダヤ人は重要なことは必ずメモをとるらしい。

ビジネスに「曖昧さ」が生じることを許さないため。

 

 

これは勉強をするときにも必須の技術で、

僕は「この人から学びたいな」と思ったら、

話を聞きながらひたすらMacBookを叩いてメモを取りますし、

ボイスレコーダーを使ったりもします。

 

 

そうすればまた同じ質問を聞くような

失礼なこともしなくて済むし、

「こいつ、俺の話に興味あるんだな」

と相手に意思表示ができます。

 

 

その結果可愛がられ、また情報が下りてきたり。

 

ユダヤの商法の掟2: 辛抱よりは見切り千両

ユダヤ人は、あるビジネスを始めるとき、

どしどし時間と資金を投資する。

そして期限。ビジネスのリミットを決める。

例えば3ヶ月間。

その期限までは投資を惜しまない。

 

 

ところがそのリミットに達して、

思うような成果が出ないのであれば、

ユダヤ人はあっさりと手を引く。

 

 

ビジネスはうまくいかなかったが、

一切の手を引いたことでガラクタを背負い込まなくて済んだと

むしろサバサバしているそうです。

 

 

対する日本人。

これがむちゃくちゃ納得するんですが、

「せっかくここまでやってきたんだから、もう一踏ん張りしなくちゃ・・・」

「今やめたら、これまでの努力が水の泡になってしまう」

と未練タラタラ、ビジネスを続け、

立ち直れないほどのダメージを受けてしまう。

 

 

日本人は本当に我慢が好きだと言うか、

結果よりも過程を重んじる風潮ありますよね。

そこに美学があると言うか。

 

それに対し、ビジネスの達人ユダヤ人は超ドライ。

結果が全て。

 

そもそもビジネスの目的はお金を稼ぐこと。

過程がいくらよくても、

稼げなかったら続けられません。

 

 

これは本当にそうだなと。

 

ユダヤの商法の掟3: 絶対に値引きしない売り方

ユダヤ人は絶対に商品を値引きしない。

自分の商品に自信があるから。

 

 

僕も絶対に値引きしないですし、

教え子にもそれは徹底して教えてます。

 

 

ものが売れない人は簡単に値引きするけど、

それは自分の商品に自信がないですよと

お客さんに言っているようなもの。

それじゃあ利益が少なくなってしまうわけですよ。

値引きするとAmazon転売みたいに、

値下げ競争が起きてしまい

その結果誰も得しないという。。。

 

ユダヤの商法の掟4: 懐疑主義は無気力の原因だ

非常にいい文章だったので、一部引用します。

 

 

ユダヤ人と接して、

私が彼らから最初に指摘された欠点は、

私の懐疑主義である。

「いいか、オレたちは、お前にユダヤの公理を教えているのだ。

五千年以上通用している証明不要の公理を教えているんだ。

素直に受け取ったらどうかね。

他人を信じずに自分ひとりを信じようとする態度はいいが、

他人の言うことを全て疑ってかかることは、

行動のエネルギーを阻害する以外の何物でもない。

懐疑主義は結局、無気力に陥ってしまうだけだ。

それでは金儲けなど、とてもできないよ」

僕も稼げてなかった時は、

めちゃくちゃ疑り深くて、

そのせいで随分遠回りをしました。

 

 

「これはこうした方がよくね?」

って言う根拠なしの自分の直感を信じ、

玉砕を繰り返しました。

 

今までのやり方では貧乏だったんだから、

お金を稼ぎたいのであれば稼いでいる人から素直に学ぶ。

非常に理にかなったやり方です。

これもユダヤ人の原理原則です。

 

ユダヤの商法の掟5: 定石を知れ

ビジネスにも将棋や碁のように定石がある。

定石を知らずにビジネスの世界に飛び込むなんて、

泳ぎ方を知らずに海に飛び込むようなもの。

 

 

 

他にも、お金ある人偉い人、お金ない人ダメな人とか、

薄利多売はバカの商売とか、

父親は他人の始まりとか、

女房を信用するなとか、

国家の主権なんか糞食らえとか、

めちゃくちゃ過激なメッセージばかりですがw

戦後、ユダヤ人と深く関わった藤田田が、

包み隠さずユダヤ人のことを書いてるので

非常にビジネスの参考になりました。

 

興味があれば話すのでラインでメッセージいただければ。

追伸:読者からの感想

しーなさん、こんばんは! 
いつも有益な情報を提供いただきありがとうございます! 

特に昨日の「ユダヤ人の商法書評/感想」、めちゃめちゃ心にささりました。 

「きれいな金、汚い金はない」という点では、 https://temita.jp/wd/picture-t/yahoo/13420 この記事思い出しました! 

あと、「辛抱よりは見切り千両」の中での “日本人は結果よりも過程を重んじる風潮がある” という所と 「懐疑主義は無気力の原因だ」での “自分の直感を信じ、玉砕を繰り返しました” に至ってはまさに今の自分に思い当たる点だったので強烈にインパクト受けました。 

メルカリ出品の際に、画像はスマホで撮影→PCの画像加工ソフトで編集→スマホで色合いなど確認、文章はネットからいろいろ引用してマニアックなウンチクを書く。 

こんな事してるので1出品に2時間とかかけてしまいます。 
出品数が増えないので購入がされない。でも、自分が納得した出品方法じゃないと満足できない。まさに”結果より過程を重視”しちゃってます。 

これからはなるべくスマホだけで撮影は完結させて時短化、文章は必要以上なウンチクよりも「これを欲しがっている人にはどう端的にアプローチするのがいいのか」という事を今までより意識しなきゃなと思った次第です。 

本当は薄々気づいてたのですが、「こうしないと気が済まない」が強くて・・・。 

「せっかく時間かけて頑張って出品したのになかなか売れない」←それは自分の自己満足を優先してるから 

「頑張って出品したのに売れないからモチベ上がらない、むしろ下がる」←そもそも出品数少な過ぎ。 
という悪循環にはまってました。 

今回考え方を変えるとても良いきっかけになりました! 
本当にありがとうございます! 

PS. このコメント自体長過ぎですね^^; 
しかもわかりづらそう。 
こんなコメントでもなにかしーなさんのお役に立てれば幸いです。

しーなさん。こんばんは。塾生のKです。 
ブログ記事読みました!ユダヤ人のビジネスの捉え方やマインドをわかりやすく書かれていたので理解しやすかったです。 
ユダヤの商法の掟を読んでいくと、しーなさんがクラスタの動画で言ってることと本質は同じだと気付きました。 
マーケティングとマインドを合わせて勉強していかないといけないと感じました。 
プロセスよりも結果。今まで正しいと教えられていたことが実際は何も役に立たないんだとクラスタに入って実感しております(笑) 
もっと意識改革していかないといけないので、インプットアウトプットを繰り返します。

こんばんは 
ブログ拝見しました。 

私も昔ユダヤ関連の本を読んで感銘を受けた1人です。石角莞爾さんの本はお勧めです。 

ユダヤ関連の本を読んだ中で、逆に物事に対して疑問を持つことが善であるという考えもあります。 

具体的には質問を繰り返し、議論を行い、思考を深め、昇華していき、世界をより理解する考えです。 

だからユダヤは議論の民とも呼ばれてるのだとか…

 

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この記事を書いた人

経営コンサルタント/会社経営/書籍出版/古着転売/古着転売塾クラスタ代表/古物商

大学卒業後、新卒で入社した会社を上司のパワハラにより退職。アフィリエイトやAmazon転売などのネットビジネスに失敗したのち、古着転売ビジネスで起業する。「古着の仕入れ、ネットでの販売、梱包・発送」の大部分を自動化し、金銭的・身体的・時間的自由を手に入れる。過去には会社員を中心に、学生、主婦、フリーランサー、経営者など、新規事業立ち上げやマーケティングを視野に入れたビジネスマンへのセミナーを開催。また全国で100名を超える受講生が参加する、マーケティングを軸に古着転売を総合的に教えるビジネス塾を運営している。

コメント

コメント一覧 (1件)

  • きれいな金、汚い金はない
    >>詐欺などを働いて得たお金は汚いお金と言えるんじゃないかともいます。
    でもそれ以外の「価値を提供して得たお金」は全部平等に真っ当に得たお金と言えますね。
    お金を稼ぐことが悪とする風潮は根強く厄介なものだと思います。
    僕の親も貧乏でお金に困っているくせに「お金のことばっか言うな」「お金がすべてじゃない」ということを僕に主張してきます。
    毎回なんだか虚しい気持ちになります。
    お金を得てから考えればいいし、きちんと稼いでいれば全く問題ないですよね。

    必ずメモを取れ
    >>>これもずっとしーなさんがおっしゃっていることなので実践しています。
    自分を信じないで、すべて忘れると思ってとにかくメモする。
    プライドを捨てる。でした。

    辛抱よりは見切り千両
    >>>全く結果が出ずに意味のないことに対して”損切り”をして、サンクコストに引っ張れない、ということだと考えます。
    でも昨日の自分よりも成長していて、少しでも結果が出ていたら、あとは改善していけば成長曲線の傾きは大きくなる。
    じっくり古着転売に向き合っていきたいと思います。

    絶対に値引きしない売り方
    >>>自分の商品に自信があれば値引きをしない。
    逆に値引きするということは商品に自信がないということ。
    至極真っ当ですね。
    ルイヴィトンがこれまでの歴史上一切セールをしないのも自分の商品に圧倒的な自信があるから。だから値引きをしなくても売れるし、ブランド価値が保てています。
    古着転売を始めたばかりの弱者としてはフォロー割などの値引きを有効に使うべきでしょうがその目的をしっかり吟味して活用しなければいけません。
    また人間は商品についている値段でものの価値を測る、という習性もありますね。
    全然商品が売れないかばん屋さんがすべての商品の値段を5倍にしたらめちゃくちゃ売れるようになった、という話も聞きました。
    また昨日Twitterの投稿で「無人島に1件しかない宿を1泊1万円で貸していた頃は年間で数件しか予約がなく、全然儲けにならなかった。でも1泊30万円にしたら勝手に価値を感じてどんどん予約が埋まるようになっていった。」という話を見ました。
    とにかく商品にどれだけ価値を感じてもらえるか、が大事で価値相応の値段をつければものは売れていくのでしょう。

    懐疑主義は無気力の原因だ
    >>>とにかく師匠の言うことを信じて鵜呑みにして、言われたまま素直に実行する、と言うことでしたね。自分の頭で考えることも大事ですが変に自分でここはこだわろう、ここを変えてやってみよう、と考えずに素直に実行することが成功への近道でした。
    せっかくお金を払ってマインドとノウハウの獲得をショートカットしているのに遠回りしてはもったいないですね。言われた通りの最短ルートでいきたいと思います。

    定石を知れ
    >>>これもマーケティングの型を学べば、どんな商品でも売れるようになる、と同じようなことかと思います。定石を知れば何にでも当てはめられるようになる。
    そういった意味で古着転売でマーケティングの型を学ぶのが一番いい、と認識していらっしゃるのだと考えています。

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